3年標準コースにおいては、法科大学院における履修の前提として要求される判断力、思考力、分析力、表現力等の資質を有する者に対し、いわゆる六法をはじめとする基本科目について実務上生起する問題を合理的に解決することを念頭に置いた法理論教育を行い、さらに、要件事実や事実認定に関する基礎的部分といった実務の導入教育をも併せて行います。
本法科大学院が入学手続き後に行う、法学既修者認定試験に合格し、法科大学院において必要とされる法学の基礎的な学識を有すると認める者については、2年間での修了を認めます。
3年標準コースにおいては、3年以上の在学期間内に、必修科目67単位を含む合計93単位以上を修得し、かつ通算の成績がGPA2.0以上であることが必要です。通算のGPAが2.0未満であるが、1.8以上である場合には、別に定める修了認定試験を受けることができ、これに合格すると修了が認められます。なお、3年次の成績は、GPA1.8以上でなければ修了要件を満たすことにはなりません。
各学年の前学期および後学期に履修する科目については、別に定められた期間内に、学務情報システムにより、履修登録をしなければなりません。 履修登録に際しては、インストラクターと相談のうえ、どの履修モデルを採るかを選択しなければなりません。
各科目のシラバスに記載されている「履修条件」を満たさない場合、その科目の履修は認められません。
毎回の授業の到達目標を学生に明確に示して、その達成の積み重ねを毎回徹底するためには、学生が過度の履修登録を行って、無理な受講計画をたてることのないように、学期ごとに履修科目登録の上限を設定します。なお、学期および学年ごとの登録上限単位数には、単位互換科目の単位を含みます。
年 次
学 期
必修単位数
学期ごとの登録上限単位数
学年ごとの登録上限単位数
1年次
前学期
13単位
18単位
36単位
後学期
14単位
2年次
10単位
3年次
12単位
44単位
4単位
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定期試験として、各学期末に実施する期末試験は、学修の成果を正確に反映するよう客観的かつ厳正なものとして行います。期末試験では、授業の到達目標に達していることが、合格の条件となります。この期末試験は、各教科において授業回数の80%以上に出席していなければ受けることができません。 答案作成にあたっては、ペン(ボールペンを含む)で書かなければなりません。 また、期末試験の答案は、添削をして評価基準と共に学生に開示し、講評等を行います。
成績評価の基準・方法
成績評価は、予め作成された評価基準に従って行います。評価基準は、期末試験後に公表します。 成績評価は、5段階による評価区分とし、合格については、秀(100〜90点)、優(89〜80点)、良(79〜70点)、可(69〜60点)で表示し、不合格については不可(59〜0点)と表示します(リーガル・クリニック、エクスターンシップは、合格、不合格と表示します。)。 履修登録をしたが、期末試験を受験しなかった科目の成績評価は、「不可」となります。
GPA(GradePointAverage)は、授業ごとの成績の評価それぞれに点数を付けて、全履修科目の平均を算出する成績評価の基準です。GPAは次の算式により算出します。
成績発表後に、担当教員から評価の根拠等についての説明を受けたにもかかわらず、それに納得できない場合は、不服の理由を明らかにして、研究科長に成績評価に係る異議を申し立てることができます。 定期試験成績に係る質問・疑問、異議申し立て受付の流れ